WordPress向けレンタルサーバーとドメインの選び方!契約手順も解説
WordPressでブログ・サイトを運営する際、サイトのデータを保存し配信するためのレンタルサーバーを契約したり、サイトにアクセスしてもらうためのドメイン(URL/アドレスの一部)を取得したりといった準備が必要です。
当ページでは、レンタルサーバーやドメインの選び方から契約手順まで丁寧に解説していきます。
WordPressに必須のサーバーとドメイン
WordPressでブログ・サイトを構築して運営する際の固定費として、月々1,000円前後のレンタルサーバー代と年間1,200円程度のドメイン代が発生します。
これらはWebサイトを運営するための必須アイテムですが、ビジネスを開始する上での初期投資としては非常に手頃な価格で導入可能です。
ブログやサイトを運営する上では、サーバーやドメインという概念を完全に理解する必要はありませんので、簡単なイメージとして頭に入れておく程度で良いでしょう。
サーバーの役割と必要性
サーバーとは、簡単に説明するならばネットワーク経由でデータを出し入れする保存媒体・コンピューターです。
サイトを構成するファイルや記事データを保存し、Web閲覧者がサイトを訪問した際には要求されたファイルを表示することでWebサイトの閲覧を可能にしています。
特定のURL(アドレス)にアクセスした際に希望通りのページが表示されるのは、サーバーが要求に応じて適切なファイルを配信してくれているからなのです。
ドメインとは何か
ドメインとは、サイト・ページのURL(アドレス)を構成する要素のひとつです。
たとえば、当ページのURLは “https://staldia.com/wordpress-server-domain/" ですが、このうち “staldia.com" の部分がドメイン名にあたります。
取得したドメイン名とサーバーを紐付けることで、当該のアドレスへアクセスした際にサーバーに保存されたサイト・データを配信・閲覧することが可能になるのです。
ドメインは世界に一つしか存在しない固有の文字列でなければならないため、 希望のドメインがすでに取得されている場合には別のドメインを検討しなければなりません。
.comや.net、.jp等、ドメインの末尾に付与される文字列は「トップレベル・ドメイン」と呼ばれ、最近では “.shop" や ".academy" 等、用途に応じたトップレベルドメインも登場しています。
たとえば、"aaa.com" と “aaa.net" は別の文字列であるため、トップレベル・ドメインが異なれば同じ文字列を含むドメインであっても登録可能です。
ドメインとは、サイトのアドレスを構成する固有の文字列であり、サーバーと紐付けることでサイトのページや各種データにアクセスできるようになるという点を覚えておきましょう。
レンタルサーバーの選び方と契約方法
WordPressを運営するために必須となるレンタルサーバーは、国内に限定しても実に多くのサービスが存在します。
同じ会社が運営しているレンタルサーバーでも、サービスによって仕様が異なったりプランによってスペックが変動したりと選択肢を数え上げればキリがありません。
この章では、これまで国内・海外を含め10を超えるレンタルサーバーを利用してきた筆者が、レンタルサーバーの選び方から、おすすめのレンタルサーバーの契約方法まで詳しく解説します。
レンタルサーバーの選び方
まずWordPressでブログ・サイトを運営するのであれば、PHPというプログラミング言語とMySQLというデータベースが利用できるレンタルサーバーを選択する必要があります。
レンタルサーバーには無料サービスも存在しますが、無料である以上はPHPやMySQLが使えなかったり、セキュリティ対策が行われていなかったり、データーの保存容量が極端に少なかったりと何かしらのデメリットがつきものです。
たとえ副業であってもビジネスとしてWordPressを運用するのであれば、かならず有料のレンタルサーバーを利用しましょう。
とはいえ、「ビジネス向け」と称される超大容量・超ハイスペックのサーバーを契約する必要はなく、月額1,000円程度の「個人向けプラン」で十分です。
国内大手の有料のレンタルサーバーであれば、格安プランであってもセキュリティ面やサポート面まで充実しており安心して利用することができます。
おすすめサーバー「ロリポップ!」はドメイン無料
当サイトSTALDIAでは、WordPressブログにおすすめのレンタルサーバーとして、国内最大手のGMOペパボが運営する「ロリポップ!」のハイスピードプラン
おすすめする理由は以下の5点です。
- 月額550円~・初期費用無料という格安料金
- 高水準のスペックで高速処理(LiteSpeed採用)
- 国内最大手の企業が運営する安心体制
- 複数ドメインを設定可能(複数サイト運営可)
- 独自ドメインが永年無料
WordPressが動作するのはもちろんのこと、高水準の表示速度を誇るハイスペックなサーバーであり、プラン料金も手頃で文句の付け所がありません。
デメリットとしてはphp.iniファイルによるPHPの設定変更ができないことが挙げられますが、ブログを運営する上でphp.iniを操作する必要はありませんし、.htaccessファイルの編集で代替可能です。
そして何より、本来は年間1,200円程度の固定費となる独自ドメインの取得・更新費用が無料になるという「ドメインずっと無料」サービスが非常に魅力的。
筆者はロリポップ!の他にもXserverやConoha Wing等の利用経験がありますが、「ロリポップ!」のハイスピードプランが最もコストパフォーマンスの高いレンタルサーバーであると言えるでしょう。
「ロリポップ!」の契約手順
ロリポップ!のハイスピードプランを契約する方法について、下記で簡単な手順と分かりにくいポイントを解説しています。
- 「ロリポップ!」公式サイト
へアクセス - 「無料で10日間お試し」や「お申込み」ボタンをクリック(どちらも同じページへ移動)
- ハイスピードプランを選択(「10日間無料でお試し」ボタン)
- ロリポップ!のドメイン・パスワード等を登録(初期ドメインの解説は後述)
- 「無料で『独自ドメイン』を取得する」にチェックを入れる(ドメインの選び方は後述)
- 本人確認(電話番号認証など)
- 登録情報の入力
- 決済完了後、ドメインとサーバーが即時利用可能
「ロリポップ!のドメイン(初期ドメイン)」は独自ドメインとは異なり、ロリポップ・ユーザー全員に発行されるドメインです。
しかし、ロリポップが所有しているドメインの一部(サブドメイン)として検索エンジンに認識されるため、本格的なビジネス用途のサイトを運営するには適していません。
ロリポップ!のハイスピードプランを12ヶ月以上の期間で契約すれば、初期ドメインとは別に独自ドメインを無料で取得することが可能ですので、独自ドメインでブログ・サイトを運営した方が独立したサイトとして検索エンジンに認識され、SEO(検索エンジンの順位付け)において有利になります。
独自ドメインでサイトを公開する場合は、ロリポップの初期ドメインにはこだわらず自由に好きなものを選択しましょう。
ドメインの選び方と契約方法
独自ドメインを取得してWordPressでブログ・サイトを運営するメリットは、何よりSEO(検索エンジン対策)に強いという点です。
ドメイン選びにはいくつか注意点がありますので、SEOを意識してサイトを運営していくのであればドメインの種類や選び方について理解しておく必要があります。
ドメインの種類と選び方
ドメインの末尾に付与される “.com" や “.net" をはじめとする「トップレベル・ドメイン」は、近年種類が増加しており、実に多くの選択肢から選ぶことが可能です。
しかし、トップレベル・ドメインの中には “.jp" のように国に属する “ccTLD(国別トップレベル・ドメイン)" と呼ばれるものがあります。
日本人向けのサイトを他国のccTLDで運営してしまった場合、日本語の検索結果において不利になることがあるため、適切なドメインを選ぶ必要があるのです。
また、Twitter等のSNSではスパム対策として、少数派のトップレベル・ドメインを使用しているサイトのURLを記載したツイートが検索欄に表示されない仕様を導入しているケースも見受けられます。
そのため、日本向けのサイトを運営する際は、特別なこだわりがないのであれば “.com" や “.net" 等のメジャーなドメインがおすすめです。
おすすめのドメイン取得サービス
独自ドメインを取得できるサービスは数多くありますが、サービスによって取得費用や更新費用が異なります。
“.com" や “.net" 等の主要なドメインを安く取得・更新するためには、下記のサービスがおすすめです。
- 「ロリポップ!レンタルサーバー
」契約時に永年無料で独自ドメインを取得 - 「Xserverドメイン
」にて格安料金で独自ドメインを取得
レンタルサーバーとドメインを新規で用意するのであれば、「ロリポップ!レンタルサーバー」のハイスピードプランを契約する際に無料で独自ドメインを取得してしまう方法が最もおすすめ。
ドメイン取得サービスとして「お名前.com」が有名ですが、取得時の金額は「1円」等と安くても更新費用が他サービスに比べて割高であるため、レンタルサーバーとは別で独自ドメインを取得するのであれば取得・更新費用ともに安い「Xserverドメイン」をおすすめしています。
既にレンタルサーバーを契約済みで独自ドメインのみ新規取得したい場合にはXserverドメインを利用しましょう。
ちなみに、Xserverドメインで取得した独自ドメインはXserver以外のレンタルサーバーでも利用可能です。
ドメインの契約方法
「ロリポップ!レンタルサーバー」のハイスピードプラン契約時に無料でドメインを取得する場合は、 “○○.com" といった希望のドメイン名を指定して登録情報を入力すれば、自動的にレンタルサーバーにドメインが紐付けられ、スムーズにサイトの運営を開始できます。
一方で、Xserverドメインやお名前.comといったドメイン取得サービスを利用してドメインを取得する場合には、独自ドメインを取得した後にネームサーバーの変更を行う必要があります。
- Xserverドメイン
にアクセス - 取得したいドメインの文字列を入力して検索
- “.com" や “.net" 等のトップレベルドメインを選択
- 契約期間を選択(最短1年)
- エックスサーバーの利用申し込みは「利用しない」を選択
- Xserverアカウントを新規作成/ログイン
- 登録情報の入力と決済
- ネームサーバーを変更(詳細は後述)
ネームサーバーとは、取得したドメインをどのサーバーに結び付けるかを指定するものです。
ネームサーバーの変更方法については、Xserverドメインの公式サイト内にある「ネームサーバーの設定」に関するページをご覧ください。
Xserverドメインで取得したドメインをXserver以外のレンタルサーバーで利用する場合は「その他のサービスで利用する」を選択し、ご利用中のレンタルサーバーのネームサーバーを調べて設定します。
ネームサーバーのアドレスは各レンタルサーバーによって異なるため、「サーバー名 ネームサーバー」等のキーワードで検索して確認しましょう。
基本的にネームサーバーのアドレスは2~5個ほど設定できるようになっています。
ブログの固定費はサーバー・ドメインだけ
WordPressでブログ・サイトを運営するために必要となる固定費は、月額1,000円程度のレンタルサーバー代と、年間1,200円程度のドメイン代のみ。
サーバーとドメインはご本人の名義で契約しなければならないためご自身で登録していただく必要がありますが、WordPressのインストールやデザイン・カスタマイズは当サイトSTALDIAで代行可能です。
WordPressをはじめとするWeb関連のお悩みは、STALDIAまでご相談ください。