ブランド名の決め方!おしゃれで被らないアイデアとネーミングのコツ

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ブランド名・サイト名の決め方-おしゃれなネーミングのコツ

ブランド名の決め方に「正解」はなく、おしゃれで被らないネーミングを行うことは非常に難しいものです。

会社や個人が商品を販売したりサービスを展開する際、人々に覚えてもらうためにブランド名やサービス名・サイト名、そして会社名や屋号といったネーミングを行う必要があります。

「名は体を表す」という言葉があるように、ブランド名・サイト名等のネーミングはその後の活動・営業に深く影響していくもの。

当ページでは、おしゃれでかっこいいブランド名・サイト名の決め方や、ネーミングのアイデアについてご紹介します。

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ブランド名の決め方

ブランド名やサイト名・ブログ名、そして会社名や屋号等の決め方については、よく「覚えやすさを意識すること」や「サービス名を表すキーワードを含める」等のポイントが挙げられますが、最も重要なことは「本人(たち)が納得し気に入ること」です。

ネーミングを受け取るのは「人」

各種ブランド名の決め方において、もちろん論理的な観点から「分かりやすい」「覚えやすい」というポイントを意識することも重要になります。

しかし、実際にその名前を見たり聞いたりするのは「人」であり、どう感じるかは人それぞれ。

身内にしか通じない「身内ネタ」でない限り、あなた自身やチームの人がおしゃれ・かっこいい・イケていると感じるネーミングなのであれば、同じように受け取ってくれるユーザーが一定数いるはずです。

そして何より、そのサービス名を最も頻繁に耳にすることになるのは、他でもないあなたたち自身「運営者」ではないでしょうか。

愛着をもって大切に育てていきたくなるような、運営者自身が気に入った納得のいくネーミングをすることこそ、ブランド名・サイト名等の決め方において最も重要なポイントです。

アイデアに時間をかける

ブランド名・サイト名等を個性的なネーミングにするためには、アイデアに多くの時間をかけることが重要です。

初期段階のアイデアは「単語」「響き」等、断片的なパーツのみで良く、ひとつのネーミングとして成立させる必要はありません。

分かりやすさや覚えやすさ、発音のしやすさ等は最後に整えれば良いので、まずは多くのアイデアを机の上に並べるところから始めましょう。

早い段階で分かりやすさを追求しすぎると「個性」が失われ、どこかで聞いたことがあるような普遍的な名前になりがちです。

個人やチームからたくさんのアイデアを出し合い、単語の意味や響き、物事の言い換えや発想の転換等、あらゆる角度からネーミングの構想を練り、可能性を広げていきましょう。

ネーミング・アイデアのヒントは、記事後半でご紹介します。

特に業態が定まらない場合

幅広い事業を展開する個人事業主の屋号や、ジャンルを限定しない雑記ブログのネーミングで悩んでいる方は「業態が定まらずネーミングが難しい」という問題に直面することでしょう。

業態を連想させるキーワードに縛られないからこそ、無限の選択肢が考えられるわけですが、逆に言えば「無限に広がりすぎて何をヒントに名付ければ良いか分からない」という状態に陥りがちです。

この場合、業種やジャンル、経営方針・ビジョンにこだわらず、あえて「個人にゆかりのあるもの」からネーミングを考えた方が、長期的に見て有効なネーミングとなる場合があります。

たとえば、各月の「誕生石」や365日の「誕生花」、「風水」等、個人に結びつく事象からネーミングすることで、業種や取り扱うジャンルが変動する可能性のある場合でも対応できるようになります。

その他のアイデアは次の章でご紹介します。

ブランド名のアイデア・ヒント

ブランド名やサイト名の決め方における、ネーミング・アイデアやヒントをご紹介します。

手順の説明のみならず、具体的な手法も解説しているため、ぜひ参考になさってください。

ブランド名のパターン

ブランド名・サイト名等のネーミングを行うにあたって、その名が広く知られている有名企業のネーミング・パターンを参考にすることは非常に有効です。

下記、Wikipediaの「社名の由来一覧」に関するページは、多くの有名企業の社名の由来が羅列されており、大いに参考になります。

元から存在する名称をそのまま社名に採用した企業名もあれば、創業者の名前に由来したブランド名や、創業者にゆかりのある事柄から名付けられたサービス名等、実に多くのパターンがあるものです。

同じパターンを採用しなくても、新たな切り口からネーミングを考えるヒントとなるかもしれません。

単語の探し方とアイデア

ブランド名・サイト名を個性的なネーミングにするためには、単語探しにおいて、いかに多くのアイデアを連想することができるかが非常に重要です。

アクセサリー関連のネーミング例

たとえば、アクセサリーに関する事業を行う場合、単純に「アクセサリー」「ジュエリー」という単語は誰でも浮かびますし、少し解釈を広げて「美」くらいまでは容易に連想できるかもしれません。

しかし、個性的なネーミングにこだわるのであれば、更に幅広く連想ゲームを続ける必要があります。

「美」→「優雅」と連想するだけでも解釈の幅が大きく広がりますし、「美を司る神」の名前を調べてみるのも良いでしょう。

美は自信をもたらすと連想し「自信」「お守り」等まで連想が可能でしょうし、更には花言葉や詩・俳句から「飾り」や「美」に関する単語を取り出すことも有効ではないでしょうか。

被らないネーミング・アイデアとヒント

個性的なネーミングのためのアイデア・ヒントをご紹介します。

事業のためのネーミングとはいえども、ブランド名やサイト名、企業名に必ずしも事業関連の単語を含める必要はありませんし、実際のところ事業内容を示す単語が入っていなくても成功している例はたくさんあります。

事業内容に固執して考えるのではなく、企業理念と重なる言葉や、初心を忘れないためのおまじないとなる言葉、その他ゆかりのある事柄にまで幅広く思考を行き届かせることで、より個性的な名前の由来となる単語に出会えることでしょう。

各種アイデアについて、実用的な情報量が掲載された外部サイトへリンクを貼ってありますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

言い換えはアイデアを広げてから

単語を探す段階では、あくまで「事柄の連想」が最重要であり、ドイツ語・フランス語・ラテン語・ギリシャ語…と様々な言語に言い換える作業は不要です。

まずは、いかに多くの「事柄」を挙げることができるかに焦点を当てましょう。

単語のアイデアが十分に出揃った状態から気に入ったものを厳選することで、自然とネーミングの方向性が見えてくるはずです。

言い換えの探し方とアイデア

ブランド名・サイト名のネーミングに用いる単語のアイデアが出揃ったら、その中から採用したい単語をいくつか絞り込み、言い換えによって響きを整えていきます。

個性的なネーミングにするためには、基本的に複数の単語をつなぎ合わせたり、複数の単語から新たな造語を生み出したりする必要があります。

その際、あまりにも響きが長すぎたり、日本人(またはターゲットとする層)にとっておかしな響きになってしまったりという事態は避けたいところです。

そこで、よりおしゃれでかっこいいネーミングにするために、日本語や諸外国語での言い換えを行います。

まずは日本語で言い換え

日本語由来のネーミングにする場合だけでなく、外国語を取り入れたネーミングにする際も、検索するキーワードの幅を広げるために日本語の類語・連想語を調べることは有効です。

日本語の連想語辞典といえば、やはり「Weblio類語辞典」でしょう。

公表値で約410万語を収録しているというボキャブラリー豊富な連想語辞典であり、日本語の言い換えは網羅されていると言っても過言ではありません。

類語・連想語を調べても納得のいく表現が出てこないときには、検索結果に表示されている中で一番イメージに近い表現・単語をクリック(または再検索)することで、よりイメージに合う表現に出会える可能性があります。

英語の言い換えを探せるサイト

ブランド名・サイト名のネーミングに英語を用いたいならば、無料英語辞典にも関わらずボキャブラリーの多い「英辞郎 on the WEB(アルク)」がおすすめ。

たとえば、「美しい」の英訳といえば私たち日本人は “beautiful" くらいしか浮かびませんが、英辞郎ならば「angelic(天使のように美しい)」「gainly, comely(女性が美しい)」等、使い方の解説まで添えて14通りもの「美しい」に関する英単語を掲載してくれています。

インターネット上には無料の英語辞典が数多く存在しますが、日本人向けでボキャブラリーが豊富な上、使い方・使う場面まで紹介されている親切な英語辞典としてアルクの「英辞郎」は非常に優れていると言えるでしょう。

諸外国語の言い換えを探す

ブランド名やサイト名を考えるにはもってこいの「ネーミング辞典」というユニークなサイトも参考になります。

ただし、上記のサイトは収録されている語彙が少なく、主流な表現しか掲載されていないケースもあるため、「特にこの国の言語がいい!というこだわりはないけれど、おしゃれにしたい」というニーズに最適でしょう。

一方で、「ドイツに関連する商品だからドイツ語でネーミングしたい」「本場っぽいブランド名にしたい」等、特定の言語にこだわりがある場合は、各言語の辞典を使用した方がネーミングの幅が広がるかもしれません。

ブランド名の決め方は慎重に

ブランド名やサイト名の決め方、企業名・屋号等のネーミングは、慎重に進めなければなりません。

納得できるアイデアが整ったならば、下記の観点から実際に採用して良いかどうかを確認しましょう。

  • 同業種で既に商標登録されていないか
  • Google検索で多くのサイトがヒットしないか
  • 主要なドメインを登録できるか
  • Twitter/facebook等で適切なIDが取得できるか
  • 他の言語でおかしな意味に聞こえてしまわないか

商標登録されていないか

あらゆるジャンルにおけるブランド名の決め方に共通する注意点として、同じ分類の業種にて既に商標登録されている名称は、基本的に避けるべきです。

商標の登録状況については、下記サイトで調べることができます。

検索で他サイトがヒットしないか

現代では、ユーザーがインターネットで情報を検索する機会が多いため、Googleをはじめとする検索エンジンにおいて同名のブランド・サイト・企業・屋号がヒットする場合は、そのネーミングを避けるか、重複対策として何か特徴付けを行う必要があります。

地域密着型で実店舗を構えて地元をターゲットとするビジネスなのであれば、ウェブサイトのタイトルに「○○県」や「○○市」等の地域名を入れることで検索にヒットしやすくなりますが、インターネット上で全国・全世界を相手にビジネスを展開するつもりなのであれば、ネーミングの重複による機会損失のダメージは大きくなるでしょう。

理想を語るならば、ネーミングしようとしているブランド名・サイト名で検索した際にヒットする件数が2桁以下で、日本語のウェブサイトが少ない状態が好ましいでしょう。

せっかくユーザーがあなたのサイトに訪れようと指名検索をしてくれているにも関わらず、検索結果の3ページ以降にしか表示されないとなれば、わざわざ探すことを辞めてしまうユーザーも多くなってしまうからです。

百歩譲って、既に存在するブランド名・サイト名であっても、スペリング(つづり)を独自のものにする等の工夫は施したいところ。

インターネット上における集客の観点から、他と重複しない個性的なネーミングをすることは非常に重要なポイントとなります。

主要なドメインを取得できるか

ブランド商品やサービスの集客にウェブサイトを用いる場合、"○○.com" のようなドメインを取得する必要があります。

ドメインは世界に1つしか存在しない文字列ですから、登録は早い者勝ちです。

.comや.net、.jp等の主要なドメインは人気があり、既に使われてしまっている文字が多いことから、最近では “○○.xyz" や “○○.shop" 等の新しいドメイン名が登場しています。

しかし、.comや.net、.jpに比べて認知度が低い新ドメインは、まだまだ「怪しいサイト」「危険なサイト」と認識されてしまう傾向にあります。

また、ドメインには各国に属するドメイン(ccTLD:Country Code Top Level Domainの略)というものがあり、日本の検索結果には適さないドメインもあるので注意が必要です。

ccTLDは非常に多くのドメインがありますが、例として下記のようなものがあります。

  • .cn(中国)
  • .vn(ベトナム)
  • .kr(韓国)
  • .au(オーストラリア)

上記のドメイン名を見ても、「わざわざ日本で使う必要はないな」と思うかもしれませんが、下記のような「意味を持たせることができそうなドメイン」には注意が必要です。

  • .ai(イギリス領アンギラ)→人工知能っぽい
  • .ac(イギリス領アセンション島)→アカデミーっぽい
  • .ec(エクアドル)→ECサイトを連想
  • .vc(セントビンセントおよびグレナディーン諸島)→ベンチャーキャピタル/ボイスチャット等
  • .in(インド)→英語で「~の中に」を意味するIN

上記のように、意味を持たせることができそうな文字列は一見するとおしゃれですが、それぞれ属する国で使用されることを前提とされており、日本における検索結果にヒットしづらい不利な状況に陥る可能性があります。

尚、下記のように一部の「意味を持ち得るccTLD」は、Googleによって全世界で一般的なドメイン(gTLD)として使用できるとされているものもあります。

  • .ad(アンドラ)→広告関連として
  • .bz(ベリーズ)→ビズ・ビジネスの意として
  • .me(モンテネグロ)→英語で自分を示す"me"
  • .io(インド洋地域)→コンピューター信号の0/1
  • .tv(ツバル)→テレビジョンの略として

しかし、幅広い客層に安心して自社ブランドのサイトに訪問してもらいたいのであれば、やはり日本国内において主流とされているドメインを選択した方が無難でしょう。

主要SNSのIDが取得できるか

ブランド名やサイト名の決め方において、主要SNSのIDを取得できるかどうかも重要な指標になります。

日本ではTwitterやInstagram、そしてfacebook等のSNSが盛んに利用されています。

ターゲットとするユーザーに商品やサービスを知ってもらうためにはSNSの活用を考えるシーンがあるかもしれません。

既にIDとして使用されている文字列である場合、後ろに “_jp" や “_com" を付ける等の対応方法はありますが、そのアカウントが認知され浸透するまでは間違えたIDにアクセスしてしまうユーザーも現れることでしょう。

できる限り独自の名称でネーミングをし、早期にSNSのIDを取得したいところです。

他言語でおかしな意味ではないか

ブランド名・サイト名を海外にも発信していくつもりであれば、他の言語においておかしな意味になってしまっていないか確認することも必要です。

日本語では普通に使用される言葉であっても、ある国においては下品な意味を持つ響きであるケースもあります。

たとえば、下記のサイトによると、「きれい」という日本語はタイで発音すると「汚い・ブサイク」という意味になるそうです。

外国語における意味を気にしすぎる必要はありませんが、グローバル化が進行する現代社会ですから、こういった視点からネーミングを吟味することが重要となる業種もあることでしょう。

ネーミングが確定する前の最終チェックとして、一度調べてみると良いかもしれません。

個性的ネーミングでブランド化を

ブランド名の決め方において他と被らない個性的なネーミングを採用することは、ユーザーから認識されやすくなるだけではなく、運営者たちにとっての愛着にも繋がります。

ブランド名やサイト名、企業名や屋号のネーミングは長く使っていくものだからこそ、慎重かつ丁寧にアイデアを出し合いながら、納得のいくまで吟味するべきです。

最終的に判断を下すのが1人の責任者だとしても、複数人でアイデアを持ち寄ることは思考の幅を広げるとともに、作業スピードの効率化にも繋がります。

友人や家族の意見も取り入れつつ、当ページでご紹介した内容も参考にしながら、ぜひご自身が気に入るおしゃれなブランド名・サイト名等を決めてみてください。