Twitterで電話番号なし複数アカウント作成!認証スキップできない?
近年、Twitterにて一度に複数のアカウントを作成しようとすると、ほぼ確実に電話番号認証を求められるようになりました。
裏アカウント(裏垢)の存在がバレるのが怖かったり、事業用アカウントや企業の広報用アカウントが複数必要だったりと理由は様々だと思いますが、電話番号なしでアカウント作成を行いたい場合に電話番号認証を回避できるアカウントの作り方が存在します。
当ページでは、電話番号なしで短期間にTwitterで複数のアカウントを作成する方法について、Twitterと電話番号認証の背景にも触れながら、詳しくご紹介していきます。
Twitter複数アカウント作成と電話番号
そもそも、なぜ電話番号なしで複数のTwitterアカウントを作成することが難しくなっているのかについて、大枠を理解しておくと対策しやすいでしょう。
まずは、Twitterの複数アカウント作成と電話番号認証の関係について解説します。
Twitter上のスパム・アカウントと電話番号
Twitterの複数アカウント作成の障壁となる電話番号認証は、スパム・アカウント対策の一環として行われている側面があります。
電話番号は世界に1つしか存在しない数字の羅列であることから、インターネット上のアカウントと個人を紐付ける識別子となるのです。
近年、電話番号を用いた2段階認証は多くのウェブサイトで導入されており、基本的にパスワードの流出やハッキングによる被害を防止し、アカウントのセキュリティを向上させるために行われます。
もちろん、Twitterにおける電話番号認証も例に漏れずセキュリティ対策として役立てられていますが、ユーザーの任意ではなく強制的に電話番号認証を行わせる仕様を見れば分かるとおり、スパム対策として行われているです。
電話番号1つで10アカウントまで
スパム対策のために電話番号を要求しているとはいえ、Twitter社も電話番号1つあたり10アカウントまでは登録可能としています。
通常の範囲内のTwitter利用であれば、「1人10アカウントで充分であるはず」と仮定しているのでしょう。
常識的に考えれば、たしかに1人で10個以上のアカウントを運用するケースというのは、高確率でスパム運用だろうと判断されても致し方ないように思えます。
このように「1つの電話番号で10アカウントまで」という制限を設けていることから、Twitter社はスパム・アカウントの排除を目的として電話番号認証を行っていることがお分かりいただけるはずです。
電話番号で裏垢はバレる?
Twitterで電話番号認証を行ってアカウントを作成し、個人の裏アカウントとして運用した際、知人にバレる可能性を危惧している方も多いでしょう。
電話番号とTwitterアカウントの紐付けは、他人のアカウントから見た場合にどの程度の関連性が読み取れるのかについて解説します。
電話番号認証だけならバレない
基本的には、Twitterアカウント作成時に電話番号を入力しただけで知人に裏アカウントがバレるということはありません。
また、Twitterの検索窓にあなたの電話番号を入力して検索しても表示されることはないので安心してください。
ただし、アカウントの設定によっては、Twitterアカウントのメール通知をオンにしている知人に通知される可能性や、連絡先を交換している知人のTwitterアカウントの「おすすめユーザー」欄に表示される可能性があるため、身バレを防ぎたいのであればアカウント作成後に下記の設定を変更する必要があります。
連絡先の同期はオフ
アカウント作成時に「連絡先を同期」してしまうと、自分の端末に保存されている連絡先リストがTwitter上にアップロードされ、あなたが新たにアカウントを作成したことを知人に通知されてしまう可能性があるので、連絡先の同期は行わないようにしましょう。
後からでも連絡先の削除は行えますが、通知が送られてしまった後では意味をなさないので、アカウント作成時には「連絡先の同期」を行わぬよう注意したいところです。
電話番号の照合と通知を拒否
「電話番号の照合と通知を拒否」も、身バレを防ぐためには重要な設定のひとつです。
Twitterのメニューから「設定とプライバシー」を開き、下記のとおり操作します。
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「見つけやすさと連絡先」
- 「電話番号の照合と通知を許可する」をオフ
電話番号以外にメールアドレスも登録してある場合には、「メールアドレスの照合と通知を許可する」もオフにしておきましょう。
上記の操作を行うことによって、知人のTwitterアカウントに「おすすめユーザー」として表示されることを防止することができます。
電話番号は後から削除可能
Twitterアカウントにメールアドレスが登録されていれば、アカウント作成時に認証用として登録した電話番号を後から削除することが可能です。
そして、電話番号を削除したアカウントは「電話番号1つあたり10アカウント」という制限にカウントされないという情報もあります。
ただし、スパム防止の観点から見れば、一定の範囲を超えて繰り返し使用している電話番号はブラックリスト化する可能性も充分にあるでしょう。
その他プライバシー保護の設定
上記でご紹介した設定は、知人に対してあなた自身と裏アカウントの関連性を悟られないためにするための設定でしたが、Twitter社や広告主にも最低限の情報しか提供したくない場合には「プライバシーとセキュリティー」内にある下記の設定も見直しましょう。
- 「表示するコンテンツ」→「[話題を検索]の設定」→「現在の場所のコンテンツを表示」をオフ
- 「広告の環境設定」→「パーソナライズド広告」をオフ
- 「ビジネスパートナーとのデータ共有」→「ビジネスパートナーとの追加情報の共有を許可する」をオフ
- 「位置情報」→「位置情報をもとにパーソナライズ」をオフ
- 「位置情報」→「正確な位置情報」をオフ
上記でご紹介した設定さえ行っていれば、裏アカウントが知人にバレることはありませんし、Twitter社に提供する情報も最低限に抑えることができます。
過去に作成したアカウント数が10未満の場合、Twitter社に電話番号を知られたくない余程の理由がない限りは、既に他のアカウントで使用している電話番号を入力しても問題なく新しいアカウントを作成・利用することが可能です。
ただし、何らかの理由で電話番号を登録せずに複数のTwitterアカウントを作成したい場合には、下記に解説している内容をご覧ください。
電話番号認証をスキップできない理由
Twitterにて電話番号なし・メールアドレスのみで複数アカウントを作成したいにも関わらず、作成手順を進めていく上で結局電話番号の入力を求められ、電話番号認証をスキップできない事態に遭遇するケースがあります。
これは、Twitterのサーバーが収集しているアクセスログからあなたの使用している端末やアクセス元を解析し、あなたが既にTwitterアカウントを作成したことがある可能性を見抜いているからです。
同一人物のアクセスはTwitterにバレる
とても基本的な話をすれば、Twitterのサービスを利用するということは、Twitter社のサーバーに置いてあるウェブページ(ファイル)にアクセスするということです。
すると、Twitter社はサーバーにアクセスしてきた人の情報を「アクセスログ」から解析することができます。
アクセスログから解析できる情報はIPアドレスやプロバイダー名、端末の搭載しているOS、使用しているウェブブラウザ等の情報であり、あなた自身の顔や名前、年齢、住所等の個人情報がそのまま取得されている訳ではありません。
IPアドレスから個人を特定することは現実的には容易ではありませんが、たとえばサイバー犯罪が起きた際には、警察のサイバー犯罪対策課はプロバイダーへの開示請求を行い、それらのアクセスログから個人を割り出すことも可能です。
Twitter社は世界的なIT企業とはいえ、警察組織のような公的機関ではないためIPアドレスから個人情報まで割り出すことはできませんが、それでもサーバーで取得できるアクセスログから「同一人物によるアクセスかどうか」程度はおおよそ判別できるのです。
アクセスで個人情報までは取得できない
上述したとおり、Twitterはアクセスログから「同一人物のアクセス」をある程度のレベルで見抜くことはできますが、個人情報までは取得できません。
だからこそ、電話番号を入力させて個人との紐付けを行うことで「10アカウントまで」という制限を設けようと、電話番号認証を強要してくるのです。
逆説的に言うならば、「同一人物ではないように見えるアクセス方法」が実現できれば、電話番号認証をスキップ・回避して複数アカウントを作成できるということになります。
電話番号なしで複数のTwitterアカウントを作成する方法については、次の章で詳しく解説します。
電話番号なしの複数アカウント作成方法
Twitterの「電話番号認証をスキップできない事態」を回避し、電話番号なしで複数アカウントを作成できる方法をご紹介します。
メールアドレスはGmailがおすすめ
Twitterの電話番号認証をスキップするにあたって、メールアドレスの種類はフリーメールでも独自ドメインのメールアドレスでも、どんなものを利用しても結構です。
しかし、Twitterアカウントの量産を目的とするならば、Gmailがおすすめ。
たとえば、"examplemailadress@gmail.com" というアドレスを取得した場合を例に挙げると、
- examplemailadress@googlemail.com
- example.mailadress@gmail.com
- example.mail.adress@gmail.com
上記のように、複数のピリオドで区切ったり “googlemail.com" というドメイン名に変更したりすることで、別のメールアドレスとして認識させつつ、通常どおり認証コードを受信することができます。
アカウントの量産が目的なのであれば、Gmailを利用しましょう。
同じアクセス方法でアカウント作成しない
電話番号なしでTwitterの複数アカウントを作成する方法として、最も重要になるのが「アカウント作成時におけるアクセス方法の分散」です。
分散すべきポイントは、以下の3つ。
- IPアドレス
- 端末の種類
- 使用ブラウザ
上から順に、重要度が高くなると考えられます。
IPアドレスの分散方法
電話番号なしで複数作成できるTwitterアカウントの作り方において、IPアドレスの変更・分散は最重要事項となります。
IPアドレスの仕組みからすべて解説していると長くなってしまうので、最も簡単な解決方法を挙げるならば「いろいろな場所のフリーWi-Fiに接続してアカウントを作成する」という方法がおすすめです。
尚、IPアドレスとSSIDは別物なので、同じルーターの2.4GHzと5GHzに接続し直してもIPアドレスは変わりませんし、同じ家の中にある複数のルーターに順番に接続してもIPアドレスは同じままです。
一方、インターネット契約が動的IPであれば、モデムやONUを再起動したり、ルーターのMACアドレスを変更したりすることでIPアドレスを変更することが可能なケースもあります。
この辺りはIPアドレスについて理解している人の方が有利になりますので、これを期にIPアドレスについて少し勉強してみるのも良いでしょう。
端末・OS・ブラウザも可能な限り分散
Twitter側が取得できる情報の中には、IPアドレスやプロバイダー情報の他に “User Agent" と呼ばれる機種・OS等の端末情報や閲覧しているブラウザの種類・バージョン等の情報も含まれます。
インターネット環境と使用端末によっては、端末毎に固有のIPアドレスが割り当てられるIPv6という方式で通信し、同一端末であることがバレる可能性もないとは言えません。
そのため、新しいIPアドレスの通信環境下でアカウントを作成する場合であっても、できる限り複数の端末を用意しておいた方が良いでしょう。
Twitter側がブラウザの情報をどれほどのレベルで重要視しているかは分かりませんが、Twitterにアクセスする際のブラウザもその都度変更することで、アクセスログの情報を分散させる効果が期待できます。
複数回線で電話番号認証スキップを試す
この記事を読み、「フリーWi-Fiに接続すれば良いのか!」と意気込んで早速フリーWi-Fiに接続しTwitterアカウントを作成しようとしたものの、電話番号認証を要求されスキップできないこともあるかもしれません。
しかし、少し考えてみれば分かることですが、フリーWi-Fiは不特定多数の人が利用するため、誰かが最近その回線を使ってTwitterアカウントを作成したのであれば、Twitterが電話番号認証を求めてくる可能性は充分にあります。
1箇所で電話番号認証をスキップできなかったからといって諦めず、必ず複数の回線で試してみてください。
アカウント作成後は同一端末でログイン可
無事、電話番号なしでTwitterアカウントを作成できたなら、その後は接続回線や端末・ブラウザを気にすることなく任意の環境からログインしアカウントを利用可能です。
Twitter社もアクセスログは取ろうと思えば取れるはずですが、基本的に同一IPアドレスからのアクセスに対して電話番号認証を求めるのはアカウント作成時のみのようです。
ただし、下記にご紹介するケースに当てはまると、アカウント作成後であっても電話番号認証を求められることがあります。
電話番号なしのアカウントと凍結リスク
電話番号認証なしで作成したアカウントは、電話番号認証済みのアカウントに比べてTwitterからの信用度が低く、アカウント凍結のリスクが高いと言われています。
アカウントが即凍結されるようなことはありませんが、「ロボットでないことを確認する」等を理由に電話番号認証を求められるので、電話番号なしでTwitterアカウントを利用したい人にとっては実質的な凍結となってしまうでしょう。
新しいTwitterアカウント作成直後は、具体的に下記のような事柄について注意しながら利用することが重要になります。
- 急激なフォロー・アンフォロー
- 連続的なリンク付きツイート
- 過剰なハッシュタグ付きツイート
- 過度のいいね・リツイート
- 政治的な発言
基本的には、botと判別されないような「緩やかなアカウント運用」を心がけていれば、問題ありません。
アカウント作成直後のフォローの目安
あなたの新しいアカウントを誰かに認知されフォローしてもらうためには、Twitter内検索であなたのツイートが誰かの目に留まるか、あなたから誰かをフォローする必要があります。
しかし、前述のとおり、電話番号なしで作成した新規アカウントは信用度が低く、一度に多くのフォローを行ってしまうと、すぐに電話番号認証を求められるでしょう。
せっかく電話番号なしで作る方法を実践して成功したのですから、電話番号認証を求められることなく健全な利用を目指したいところです。
具体的なフォローの目安としては、「2~3時間おきに10人ずつ」程度ならばほとんどアカウント凍結のリスクはありません。
Twitterの規約では1日あたり400人までとなっていますが、一度に400人までフォローできるという意味ではないので注意しましょう。
- フォローするアカウントの総数としての制限はありませんが、フォローするペースによって制限がかかります。
- すべてのTwitterアカウントは1日に最大400アカウントまでフォローできます。認証済みTwitterアカウントは1日に最大1,000アカウントまでフォローできます。
- 1日単位のリミットに加えて、フォロー数が一定の数に達した時点で特定のフォロー率が適用されます。
- すべてのアカウントは、最大5,000アカウントまでフォローできます。最大数に達すると、そのアカウントのフォロワー数が増えるまで、それ以上のアカウントをフォローすることができなくなる場合があります。
- この数はアカウント毎に異なり、アカウント固有のフォロワー対フォロー数の比率に基づいて自動計算されます。
また、Twitterのヘルプページに記載されているとおり、フォロー数とフォロワー数の比率によっても許容されるフォロー数が異なるようです。
電話番号なしでアカウント作成しよう
電話番号なしでTwitterの複数アカウントを作成する方法は、IPアドレスや端末・ブラウザ等によるアクセス情報の分散と、アカウント作成後の健全な利用が鍵となります。
電話番号認証をスキップできない状態に悩まされていた方も多いかと思いますので、ぜひ当ページの内容を参考にして新しいアカウントを作成してみてください。
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