無料ブログのサテライトサイトは効果ある?使えるブログサービス
無料ブログで作ったサテライトサイトはSEOに効果があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、「無料ブログのサテライトサイトも『正しく作れば』SEO効果がある」と言えます。
当ページでは、無料ブログでも被リンク効果発揮するための正しい作り方についてご紹介します。
無料ブログ・サテライトサイトの効果
無料ブログであっても、SEOに効果のあるサテライトサイトを作ることは可能です。
サテライトサイトは、あくまでアフィリエイトサイトやサービスサイトの検索順位を上げるための「脇役」であるため、維持費をかけずに無料ブログで済ませたいと考える方も多いはず。
必ずしも、WordPressやシリウスを使用する必要はありません。
しかし、サテライトサイトの被リンク効果を十分に発揮させるためには、いくつか気をつけなければならない点があります。
無料ブログは共有ドメイン
無料ブログでサテライトサイトを作成する場合、共有ドメインで運用することになります。
共有ドメインには、メリットとデメリットの両方が存在します。
無料ブログ・共有ドメインのメリット
無料ブログの共有ドメインを使用するメリットは、なんと言っても「強力なドメインパワー」でしょう。
多くの人々が長年記事を投稿し続けている無料ブログでは、玉石混交とは言えども多くの記事がストックされており、その継続性やサイトの規模によって、検索エンジンから「信頼できるサイト」としての評価を受けているものが多いです。
ドメインパワーが強いということは、サテライトサイトとしてリンクを送った場合の影響力が大きいということになります。
そもそもサテライトサイトは、メインサイトのドメインパワーを増強させるために作成するのであり、サテライトサイト側のドメインパワーは強いに越したことはありません。
ドメインパワーの観点で言えば、無料ブログはサテライトサイト作成に向いていると言えるでしょう。
無料ブログ・共有ドメインのデメリット
サテライトサイトとして無料ブログを使用する場合、共有ドメインのデメリットにも目を向けなければなりません。
多くの場合、順位を上げたいメインサイトは独自ドメインで運用されているでしょう。
メインサイトに独自ドメインが勧められる理由として「Googleの検索結果には(基本的に)1つのドメインから2ページまでしか表示されない」という仕様が挙げられます。
つまりは、無料ブログで記事を執筆した場合、Googleにインデックスされるためには、その無料ブログ内で2位以内に入るクオリティの記事を書かなければならないということです。
サテライトサイトは「脇役」であるとは言えども、効果のある被リンクを付けるためにはGoogleの上位にインデックスされる記事を執筆する必要があります。
「え?サテライトサイトなのに上位表示させなきゃダメなの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、被リンクとは物理的にリンクされているだけでは意味がなく、定期的にユーザー(人)の流れがある「生きたリンク」でなければなりません。
Googleのアルゴリズムも年々賢くなっているため、インデックスもされない内容の薄いサテライトサイトを作るくらいならば、メインサイトのコンテンツ充実に力を注いだ方が良いでしょう。
サテライトサイトの記事の品質に関しては、無料ブログに限らず独自ドメインであっても一定のクオリティを維持する必要がありますが、共有ドメインである無料ブログは、より記事の内容を充実させる必要があると考えましょう。
サテライトサイトとnofollow
無料ブログをサテライトサイトに使用する場合には、アンカータグ(リンク)に対してnofollow属性が付与されないブログサービスを選ぶ必要があります。
nofollow属性とは
nofollow属性とは、Googleに対して「リンク先へのクロールを無効化」させる属性値です。
通常の(dofollow)リンクは、リンク先のページに対して「参考になる」「有益である」というような評価を与える働きをします。
サテライトサイトのことは一旦忘れて、外部のサイトに対してリンクを貼る際のことを考えてみましょう。
外部サイトに対してリンクを貼るということは、とてもよくまとまっている情報であったり、専門家が寄稿した信頼できる記事であったりと、ユーザーに紹介する価値があると判断したページであるはずです。
しかし、最近ではアフィリエイト広告等の「金銭によって発生したリンク」であったり、TwitterやFacebookをはじめとするSNS・掲示板の「ユーザーが生成した(管理者が意図しない)リンク」が増加しています。
無料ブログのコンテンツ内に含まれるリンクもまた、「ユーザーが生成したリンク」に該当します。
上記のような「純粋でない(可能性のある)リンク」を示す属性こそが、"nofollow"なのです。
サテライトサイトによる「被リンクを増やすための恣意的なリンク」が増えたことも、nofollowの誕生に深く関わっています。
nofollowのない無料ブログを選ぶ
サテライトサイトとして無料ブログを使用するのであれば、自動でnofollowが付与されてしまう無料ブログは避ける必要があります。
有名どころの無料ブログは、基本的にどこもnofollowが自動的に付与される仕様になっているようです。
各ブログサービスがnofollow属性を付与するかどうかは、下記の手順によって簡単に確認可能です。
ここではWindows上での操作を想定します。
- 無料ブログの(本文内にリンクがある)記事ページを表示
- ページ上で右クリック
- 「ページのソースコードを表示」をクリック
- “Ctrl" + “F" でページ内検索を表示
- “nofollow"と入力してEnterキーを押す
無料ブログ記事本文内のリンクにrel="nofollow"という記述がある場合は、サテライトサイトとして使用するには好ましくないと言えるでしょう。
あくまでも「本文内のリンク」であることが重要で、たとえば無料ブログ全体のトップページへのリンクやその他バナーに対してrel="nofollow"が設定されているケースであれば問題ありません。
ユーザーによる投稿内のリンクにrel="nofollow"が付与されているかどうかを確認しましょう。
サテライトサイト向きの無料ブログ
サテライトサイト向きの無料ブログの条件は、おおむね下記のようになります。
- rel="nofollow"が付与されない
- ドメインパワーが強い
- Googleにインデックスされているコンテンツが多い
- 同じ無料ブログ内のライバルが少ない
上記すべての条件を満たしているサービスは意外にも少ないものです。
特に、moz等のツールを使用してドメインパワーが強いと判断されたサイトであっても、Googleからの評価はイマイチである場合もあります。
必ずしもすべての条件を満たしている必要はありませんが、最優先事項はやはりnofollowの有無であると言えるでしょう。
nofollowが付与されない無料ブログサービスは、以下のようなものがあります。
- ペライチ
- サイポン
- Wepage Site
- 2style.net
- salon.io
- アメブロ(条件あり?)
上記は、おすすめ順で並べています。
サテライトサイトにおすすめのブログサービスとして「note」や「はてなブックマーク」が挙げられることがありますが、noteに関しては完全にnofollow付与、はてなブックマークは10件以上ブックマークされるまではnofollowです。
また、時間の経過とともにサービスの運営方針が変更されてnofollowの有無が変更されることもあるかと思いますので、今一度ご自身でソースコードを確認されることをおすすめします。
ペライチ
サテライトサイトを無料で作るならば、まず一番最初におすすめしたいのがペライチ。
記事執筆時点のドメイン・オーソリティは66。
ドメインパワーの強さも申し分がなく、その上nofollowが付与されないという素晴らしいサービスです。
デフォルトでは作成できるページ数が1ページと少ないですが、友人を招待したり少額課金したりすることによってページ数を増やすことができます。
また、Googleの検索結果の上位でも見かける頻度が高いため、SEOに強い印象を受けるサービスです。
サイポン
ペライチによく似たサービスです。
記事執筆時点のドメイン・オーソリティは32。
本文内のリンクがnofollowで、5ページまで無料で作成可能です。
ペライチほどドメインパワーは強くないものの、作成した各ページを内部リンクで繋げることによって、サテライトサイトとしてのクオリティーやコンテンツ充実度を高めることができる点が魅力です。
Wepage Site
Wepage Siteもまた、無料ブログというよりはホームページ作成サービス寄りのサイトです。
記事執筆時点のドメイン・オーソリティは35。
5ページ毎のミニサイトを作成でき、1GB以内であれば最大100ページまで無料でサイトを公開することが可能です。
無料かつnofollowが付与されないリンクでありながら、ページ数を多く確保できる点がWepage Siteを使用する最大のメリットと言えるでしょう。
2style.net
2style.netは、無料で200MBまで使用可能なホームページサービス。
サテライトサイト製作であれば、200MBであっても十分でしょう。
ドメインは複数用意されており、登録時に選択可能ですが、メインの"2style.net"のドメイン・オーソリティは、記事執筆時点で35。
ホームページサービスの他に、ホスティングサービスとしての利用も可能ですので、手書きのHTMLファイルをアップロードして公開することもできます。
salon.io
salon.ioは海外で人気上昇中の写真をメインとする無料ホームページサービス。
独特なレイアウトが特徴で、サテライトサイトとしての使用は難しいと感じる方も多いかもしれませんが、記事執筆時点のドメイン・オーソリティが44とやや高め。
nofollowが付与されないサービスとして、サテライトサイトの選択肢に入れてみても良いかもしれません。
アメブロも使用可能?
無料ブログでサテライトサイトを作成するのであれば、ドメインパワーが強いに越したことはありません。
ただし、やはり「nofollowが付与されない」ということが大前提。
amebloは2013年頃に、コンテンツ内のリンクに対して自動でnofollowを付与する仕様を導入しています。
しかし、現在のamebloのコンテンツを覗いてみると、アンカータグにnofollowが付与されていないページもある様子。
すべてのユーザーのブログ記事においてnofollowが付与されないのか、それとも「有料ユーザーのみ」「一定のアクセス数」「一定の記事数」等の条件付きでnofollowが解除される仕様なのかは不明です。
amebloはドメイン・オーソリティが94と強力である他、現状として検索結果でも上位表示されているページが多い印象を受けますので、実際に記事を投稿してみてnofollowが付与されないようであれば、かなりサテライトサイトとしての力を発揮してくれることでしょう。
サテライトサイトもコンテンツが重要
無料ブログでサテライトサイトを製作する際も、記事の質が求められるようになりました。
一昔前までのアルゴリズムとは異なり、Googleから正当に評価されたいのであれば、正当な手段でコツコツと積み重ねることが一番の近道になりつつあります。
とはいえ、やはり被リンクはまだまだ重要な指標であることも事実。
より高品質な被リンクを貼るためにも、サテライトサイトとして使用する無料ブログは慎重に選びたいところです。